企画書のターゲットの正しい書き方

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企画書の書き方が分からない時はターゲット設定から始めよう

このコンテンツでは企画書を作成する時、ターゲットについて正しく書けるようになる方法をご紹介します。

企画書にしろ、コピーライティングにしろ、ビジネスにしろ、ターゲットを間違えていては成功しません。企画書にターゲットを正しく書く、つまり、設定することが企画書作成で最初に行うことです。そうしないと、あなたのプレゼンは失敗し企画は不採用となるでしょう。

ターゲットが間違っていると企画は採用されない

ちょっと話は脱線しますが・・・

あなたが究極のプレゼン下手だと想定してください。プレゼンの場であなたは緊張して膝が震え、指先がブルブル震えています。口の中はカラカラ。しゃべる始めると噛みまくりです。気分はサイテー。泣きたい気分です。でも、ふっとクライアントを見ると真剣な表情で身を乗り出すように話を聞いています。あなたの言葉にあわせて「なるほど」と深く頷いています。そんな光景を目の当たりにすればあなたの緊張も溶けてきます。多少、言葉を噛んだからってそれがどうしたというのですか。スライドのデザインが多少見づらくても文句を言う人はありません。教科書には色数は3色までとかいてありましたが7色も使っていました。そのことを誰が指摘して問題としてとりあげますか。あなたのプレゼンの内容、企画の提案が素晴らしければチャラになります。それがプレゼンであり企画です。つまり、プレゼンがうまくなる最短のコースは、企画そのものを強化することです。それができた上でプレゼンのスキルを学び使うようにしましょう。

良い企画とはクライアントが採用する企画です。では、どうすればクライアントはあなたの企画を採用したくなるのでしょうか?それには想像力が必要です。創造力ではなく想像力です。自分にはアーティストのような想像力はないから良い企画をつくることはできないとあきらめないでください。良い企画に求められる想像力は日常生活で私たちが使っている想像力です。例えば、困っている人を見かけた時、こうすればサポートできるのではないかと想う想像力です。あるいは、初対面の人と会う時、「この人は何が好きなのかな」「どう持て成せば喜ぶだろう」と考えるような想像力です。プレゼンの時、このささやかな想像力が強力な武器になります。

ターゲットを想像して、伝えるから伝わる発想へ。

プレゼンの場合、想像すべき相手はクライアントや会社の上司などになります。彼らが求めていることはなにか、彼らが提供して欲しいと望んでいることはなにか、というように、まず、プレゼンする相手のことを調べましょう。知りましょう。もちろん、個人情報ですからそう簡単に手に入るわけではありません。その分は、想像力で補いましょう。なぜ、相手を思いやる想像力が必要かというと「伝える」から「伝わる」に発想を切り替えるためです。「私がやりたい企画はこれです」という発想から「あなたはこの企画で問題を解決することができます」という発想に切り替えるのです。別の言い方をすると主語を「私」ではなく「あなた」に切り替えて企画を考え、スライドをデザインし、プレゼンを行うということです。その核となるのが「良い企画」です。相手のことをよく知り、想像し、相手の役に立つ企画を考える。そうすることでクライアントが「その企画、いいね」と採用したくなる。それが良い企画の条件です。

プレゼンの企画には2つのターゲット

良い企画を書くには、プレゼンする相手のことを想像すること。なぜなら、彼らが第1のターゲットだからです。「えっ?第1のターゲット?なに、それ?」と思った方は多いのではないでしょうか。実は、プレゼンには2つのターゲットが存在します。実際、この「プレゼンのターゲットは2つ」について触れている専門書は、僕個人の場合ですが、見たことがありません。でも、これまで企画書を書き続けプレゼンしてきた経験からターゲットは2つある、と僕は考えています。

1つめのターゲットはプレゼンの採用・不採用を決めるクライアントです。2つめのターゲットはプレゼンで採用された企画が実行された時、その企画のターゲットとなる人たちです。例えば、その企画にお金を払って購入するユーザーです。多くの専門書やセミナー、ウェビナーではターゲットはユーザーであるといいいます。だから、ユーザーを主役にコピーを書きなさい、企画を立てなさいといいます。セールスコピーのメソッドには、企業が自分たちを主語に「WE」を使って書くコピーはNG、ユーザーに語りかけるように「You」を主語に書けとあります。確かに、そのメソッドは正解です。ただし、条件付きの正解です。どういう条件かというと、クライアントがあなたにコピーを書いてくださいと依頼した時はそれで正しいのです。しかし、プレゼンはこちらから提案して企画を採用してもらうために行います。まだ、仕事は依頼されていません。クライアントが採用してはじめて企画が実現します。そのため、ターゲットのユーザーの前にもう一人のターゲット、クライアントが立ちはだかっているのです。そのため、まず、クライアントというターゲットを攻略し、そのあと、企画を実行して成功させるためにユーザーを攻略する必要があります。プレゼンの時、成功を勝ち取るには2つのターゲットのハートをズキュンといぬかなければならないのです。今日は良い企画書を書くためのターゲットの設定についてお話ししました。

まとめ

  1. プレゼンには2ツノターゲットがある。
  2. 1つは企画の採用不採用を決めるクライアント。
  3. 2つめは企画が実行された時のターゲットであるユーザー。
  4. 2つのターゲットに刺さる企画をめざす。
  5. そのためには、まず、1つめのターゲット=クライアントをよく知ること。
  6. 調べて、想像力を働かせるべし。
  7. ターゲットをきちんと設定し、伝えるから伝わる発想で企画書を書く。
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