ネットを見ているとフリーランスになるための条件とは何でしょうか?
そのような質問をよく見かけます。
ある人はフリーランスになるためのスキルをきちんと持っているかどうか、それが重要な条件になると言いました。
例えば、エンジニアとしてどのような案件を、どのような立場でこなしてきたか、にもよるという人もいます。
案件のリーダー的存在だったのか、指示をされてサポートする側だったのか?
フリーランスになるのだったらリーダー的存在の方が有利です。
でも、そのような条件を満たしていれば誰でもフリーランスになれるのでしょうか?
現実には、なれる人、なれない人がハッキリ分かれます。
フリーランスになりたいという人が一度は考える「自分はフリーランスでやっていけるだろうか」そのような疑問に答えるために、フリーランスになるためのたった1つの条件について紹介します。
フリーランスに求められるスキル
確かにフリーランスになるにはというようなブログを読むとどのようなスキルを持っているとフリーランスになりやすいかと言う記事が載っています。
そこには以下のようなスキルがフリーランス向きだと紹介されています。
- グラフィックデザイン
- 写真編集
- UIデザイン
- UXデザイン
- ビデオ編集
- 映像制作
- 声優
- ウェブデザイン
- 2D アニメーション
- 3Dアニメーション
- Ajax 開発
- Java 開発
- API開発
- HTML開発
- WordPress開発
- データ入力
- コピーライティング
- 校正
- 編集
- 翻訳
- 会計
- 簿記
- ビジネス分析
- クイックブック
- WEB広告
- マーケティング戦略
- SEO
たくさんありますね。
あなたはすでにこの中のいくつかのスキルをもっているのではないですか?
でも、スキルがあるからフリーランスになれるとは限りません。
これまでの案件や仕事のことを答えるだけ、フリーランス診断
だから、みんな、自問します。
「自分はフリーランスになれるだろうか?」
そういった疑問に答えるためにWEBではフリーランス診断というようなサービスもあります。
フリーランス診断はいくつかの質問に答えていくとフリーランスに向いているかどうか診断してくれるサービスです。
試しに僕もその診断をやってみました。
これまでの案件や仕事に関するいくつかの質問に答えて結果を見たところ、あなたは凄腕のフリーランスですという診断が下されました。
僕は30年以上もうすぐ40年ぐらいになりますけれどもフリーランススタイルで働いてきていますので、 この診断結果はそれなりに妥当だと思います。結構クオリティの高いフリーランス診断ではないでしょうか。
しかし、フリーランス診断で凄腕のフリーランスという診断が出たからといって満足してはいけません。
「あなたならフリーランスになれますよ。大丈夫ですよ」と言われた人でも結果を出せなかった人を見てきました。
フリーランスになるための条件、スキル?経験?知識?それとも・・・
そういった人たちは一体何が足りなかったのでしょうか。
答えは簡単です。足りなかったのはクライアントだったのです。
どのように優秀なスキルやキャリアも、 お金を払って雇ってくれる人がいなければ何の意味もありません。
よくフリーランスと個人事業主の違いなどについてネットに書いてありますが、個人事業主は開業届を出し、フリーランスは開業届を出さないこと。それがフリーランスと個人事業主の違いです。
では、クライアントのいないフリーランスと無職の人の違いはどこにあるのでしょうか。もうほとんど見分けがつかないはずです。見分けられる境界線があるとすれば、それはフリーランスの方がクライアントを持っているかいないか、につきます。
クライアントがいるということはフリーランスであるあなたのスキルにお金を払ってくれる人がいるということです。お金払ってくれる人はあなたのスキルを評価している人で、あなたに仕事をやってもらおうと決心した人です。つまりクライアントがいるということは、あなたがスキルを売り、 それを買ってくれる人がいて、契約して、お金を支払ってくれる関係があるということです。
みなさん、スキルや経験や知識にばかり意識していますが、それと同じかそれ以上にクライアントがいることがとても大切です。両方揃ってこそフリーランスといえます。
フリーランス向きのスキル+クライアントを獲得するスキル
あなたはフリーランスになるだけ優れたスキルをお持ちかもしれません。
確かに、みなさん、スキルや経験や知識のことをフリーランスになる条件としてとても意識します。
でも、それだけでは足りないのです。何が不足しているかというと「クライアント」か「クライアントを獲得するスキル」です。
クライアントを獲得するスキルが、あなたが持っている専門的かつ高度なスキルという場合があります。この仕事を任せられるのはあなた以外にいないという場合です。
もうひとつ考えられるのは専門的かつ高度なスキルと同時に、営業的なスキルを持っていてクライアントを獲ってこれる人です。
すでにクライアントを獲得できていればいいですが、これから獲得する人は営業的なスキルを持ち合わせていなければなりません。
フリーランスになってから営業スキルがなかったことに気がついて慌てないことが大切です。

もし、 あなたがフリーランスになりたいと考えているのなら、まず考えるべきは、いかにしてクライアント獲得するかです。5個も10個もクライアント獲得せよというわけではありません。1つでもいいのです。フリーランスになり独立する時に1つでもくクライアントがあることが大切です。
まとめ
もう一度言います。フリーランスになるための唯一の条件は、名刺にフリーランスと肩書きを書くことでもなく、カフェでパソコンを開いて仕事をすることでもなく、抜群のスキルを持っているのに家にくすぶっていることでもありません。
フリーランスになる条件はスキルと同じくらい、クライアントを持っているか、いないか、が重要です。
クライアントを持っているということは、あなたのスキルにお金を払って仕事を任せたいという人がいる証です。
もし、まだ、クライアントがいないなら、フリーランスとしてクライアントを獲得する営業スキルを磨くか、営業戦略を考える必要があります。
フリーランスをめざす多くの人がこの事実に気づいていないのではないでしょうか。
もし、誰かがフリーランスになりたいといったら
クライアントはいますか?と質問してみましょう。
あるいは、営業スキルは持っていますか?と。