17. コンテンツ企画をたてるアイデア発想法③ 調査方法

コンテンツの企画を立てる時、いいアイデアを出すためには

思考を整理する

よく調べる

人に意見を求める

の3つあるという話の続きです。

「思考の整理」については以下のレクチャーを参考にしてください。

今回は「よく調べる」について説明します。

ぜひ、やるべきなのに、意外とやっていない。

やっていてもそれほど力をいれていない。

それが「調査」です。

でも、「調査」をしっかりやることで企画が立てやすくなり、アイデアもパッと閃きやすくなります。

家づくりに例えると「調査」は土台。基礎工事の部分をしっかりやっておくと立派な家が建つように、クオリティの高い企画を作ることができます。

目次

なぜ、調べるのか?

「調べる」をデジタル大辞泉で引くと 

1 わからないことや不確かなことを、いろいろな方法で確かめる。調査する。研究する。「渡り鳥の生態を—・べる」「電話帳で番号を—・べる」

2 不都合な点や異常・ごまかしなどがないか、実物に当たって確かめる。検査する。点検する。「所持品を—・べる」「帳簿を—・べる」「故障がないかどうか、エンジンを—・べる」

3 罪状などをはっきりさせるために、あれこれと問いただす。とりしらべる。「重要参考人として—・べる」

4 音楽を演奏する。「琴を—・べる」

5 いろいろに音を出して、音律を合わせ整える。調子を合わせる。

などの意味があります。

コンテンツの企画を立てたり、アイデアを考える場合、1の「わからないことや不確かなこと」、2の「実物に当たって確かめること」が「調べる」に該当します。企画が立てられない、アイデアがでないという時は、よくわかっていない、確かな情報が少ない状況と考えられます。これを埋めていくことが調査の基本。その際、実物に当たって確かめることがとても大切です。

調査は期限を決めて行う

調べる時に気をつけるべきことは時間です。

テーマによっては調べようと思えばいくらでも調べることができます。世の中には、政府の広報資料もあれば、学術文献資料もあり、調査機関の調査資料、企業の資料など、時間とお金をかければいくらでも集めることができます。

でも、調べ尽くせば、いいコンテンツ企画が立てられるかというと、そうではありません。

なぜなら、調べ物をするときは、大抵、期限の決まったモノを完成させるときです。レポートは提出期限に、企画書はプレゼンの日に、小説は締切日に間に合わせる必要があります。それらは調べた資料をもとにレポートや企画書や小説という本体を完成させる必要があります。ですから、調査にばかり時間をとるわけにはいきません。そのため、本体を制作する時間を取れるように調査期間の期限を決めて行うことがポイントです。

アイデアの発火点=ピボットを発見しろ 

悪い企画書の例として、調べたデータをダラダラと見せるパターンがあります。市場動向はこうで、ユーザーのトレンドはこうで、景気動向はこうで・・・という感じで、よく調べたデータを冒頭で見せるパターンです。

でも、プレゼンを受けている側が知りたいのはデータではありません。それらのデータをもとに新たに発見された何かです。

その「新たに発見された何か」とはなんでしょうか?それはアイデアの発火点です。別の言い方をするとピボットです。ピボットは転換点という意味。

ビジネスシーンでは、企業経営の方向転換や路線変更といった意味で使われます。

コンテンツや企画書作成の場合、ピポットは「全く異なるアイデアや企画に取り組む」といった意味になります。

つまり、調べるとは「全く異なるアイデアや企画のタネ」を探すことです。それはアイデアの発火点になるピボットを探すことです。データをいくら並べてもそこにピボットはありません。それを発見するあなた独自の「眼」が必要です。

すぐに使えるアイデアを発火させる調べ方 

アイデアの発火点=ピポットを発見するには、どういう風に「眼」を鍛えればいいのでしょうか?実は、それほど難しいことではありません。シンプルなやり方です。

  1. データを集める
  2. 比べられるように整える
  3. 差や違いを発見する

以上です。

「データを集める」とは、すでに説明したように期限を決めて目的にそった資料やデータを集める行為です。

「比べられるように整える」とは、集めたデータを比較できる状態にします。例えば、A社の製品とB社の製品を比べる場合、A社のホームページにあった製品データとB社のホームページにあった製品データをエクセルに入力し、比較できるように揃えます。コピペでできる作業です。

「差や違いを発見する」とは、エクセルで横と縦の項目を揃えて比較できる状態にして比較表を作ることで、A社がB社より優れている点、あるいは劣っている点が一目瞭然にし、差や違いを可視化することです。

皆さん、調べてデータを集めるところまではやりますが、比較することはしていないのではないでしょうか?集め直したデータをエクセルで比較表にするだけでピボット発見率はグーンと高まります。

まとめ

コンテンツなど企画を立てるときは、思考を整理して、しっかりと調べること。

その際、

データを集める

比べられるように整える

差や違いを発見する

ことを心がけてください。調査は家づくりの土台にあたるという話をしました。地味ですがとても重要なパートなのでしっかりと取り組みましょう。

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