2. 企画とは、0→1の企画と1→10の企画である

当コースでは「問題解決型の企画の基本」をテーマにシリーズで、問題の設定の仕方から解決の仕方まで具体的にレクチャーします。

今回は、企画の種類について説明します。

というのも、企画と一言で表現していますが、企画には種類があります。

ここでは0→1の企画と1→10の企画について説明します。

なぜ、この2つを扱うのかというと、リサーチの仕方とスタート&ゴールが異なるからです。

先に断っておきますが当コースが扱う「問題解決型企画」は1→10の企画です。

目次

0→1の企画とは

0→1企画とは無から有を生み出す企画です。

商品やサービスの企画者はもちろん、

ユーザー自身もその商品やサービスの有用性にきづいていないようなケースです。

有名な例がiPhoneです。それからAirbnbです。

iPhoneが日本で発売された当時、熱狂した人もいましたが、

一般の人たちはそれほど必要性を感じていませんでした。

ガラケーがあるからいいじゃんという感じです。

手の中に治るコンピュータを持ち歩く必要があるの?という考えが多かったです。

のちに誰もがやるようになるiPhoneの中にいろいろなアプリをダウンロードして使うというやり方を想像もしていなかったのです。

つまり、iPhoneが発売された時、ユーザーは

その使い方、利便性に気がついていなかったのです。

あれから10数年、iPhoneをはじめとするスマートフォンは

私たちの生活と切り離せないほど浸透しました。

無から有を生み出すというのは

iPhoneのようにユーザーがニーズを気づいていないような商品を生み出すということ。

言い方を変えれば、前例はないが

ユーザーも気づいていないヒット商品を生み出す企画が0→1の企画です。

1→10の企画とは

1→10企画とは有から有を生み出す企画です。

すでに存在する商品やサービスの問題を解決し、よりよくする企画です。

1とは現状のことです。

10とはあるべき姿のことです。

1の現状から10のあるべき姿をめざすのが1→10企画です。

1の現状があるということは現状に関するデータがあるということです。

つまり、データに基づいて企画をたてやすいということです。

さきほど紹介したiPhoneのような0→1の企画の場合、

発売された時、ユーザーはiPhoneの利便性に気づいていませんでした。

それまで存在しなかった新しいタイプの商品だったからです。

こういう場合、データに基づいて企画をたてることは難しいです。

もし、商品開発段階でユーザーにアンケートをとったら

iPhoneが発売されたら購入するというユーザーはほとんどいなかったでしょう。

そうなればiPhoneは開発されず、スマートフォンもこんなに普及していたかわかりません。

スティーブ・ジョブズはデータではなく、ユーザーも気づいていないユーザーが望んでいることを深掘りすることでiPhoneを開発し大ヒットさせました。

話が少し脱線したので1→10企画に話を戻しましょう。

1→10企画は、現状があるのでデータがあり、データに基づき企画を立てられる企画と覚えてください。

アプローチのちがい

本コースではこの1→10企画をメインに扱います。

その理由は0→1の企画と1→10企画ではアプローチの仕方がちがいます。

1→10企画はデータによるアプローチができますが

0→1の企画は別のアプローチが必要になります。

本コースは企画の初級者を対象としています。

1→10企画は販売促進、商品開発などさまざまなタイプの企画に応用できます。

企画の基本を身につけるためにも、本コースでは1→10企画をベースにしています。

まとめ

企画と一言でいっても種類があります。

そのことを念頭において、自分が手掛けるべき企画について知りましょう。

日常の仕事やコンテンツ販売のための企画の場合、1→10の企画で対応します。

このシリーズでそのやり方を、これからレクチャーしていきます。

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